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ジャズ昭和史

4,180円

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●書誌情報 ジャズ昭和史 時代と音楽の文化史 油井正一 ISBN:9784925064828 判型:四六 製本:上製 頁数:672ページ 発売日:2013/07/26 重版: ●内容紹介 時代と音楽の文化史 未完、未発表の自叙伝『もうひとつの昭和史』併録。 ジャズ評論界の巨人が語り、綴る、探求の日々と激動の時代油井正一語り下ろしジャズ昭和史。 第一回 日本にホンモノのジャズがやって来た時 ○歴史とは人それぞれ異なるもの、これは僕のジャズ昭和史 ○ジャズは白人のもの? 誰も黒人ジャズを意識しなかった ○一九五〇年代後半、アメリカの黒人意識の変化をジャズは反映する ○植草甚一ジャズに熱中、日本ジャズ評論界に新風を吹込む 第二回 慶応予科の一学生、ジャズにめざめる ○洋画を通じて洋楽の魅力を知り、そしてジャズとすれ違う ○誰もが暗中模索でポピュラー音楽を楽しんでいた時代 ○名著『ホット・ジャズ』を入手し、一晩でジャズ開眼する ○榛名静雄の「ダンスと音楽」誌に最初の依頼原稿を書く 第三回 洋画とジャズと戦雲の中の青春 ○先輩野口久光の知遇を得、早大生河野隆次と意気投合する ○河野君と情報交換してあちこちのジャズ喫茶に名盤を求める ○開戦前夜、千住の河野君宅にブルーノート盤が漂着する ○戦雲の中のナン・ウィンへの恋、そして戦下のジャズ・ファン 第四回 ラジオと進駐軍にジャズを求めたころ ○蓄音器に座ぶとんをかぶせて聴いたSPレコードがすべて灰に ○占領軍のジープに驚いてデューク・エリントンを思う ○NHKとFENを頼りにジャズ・ファンを再開する ○駐屯地の米兵と親しくなりジャズ誌やジャズ書を手に入れる 第五回 「ホット・クラブ」創立秘話・前編 (ゲスト:石原康行) ○求め回った米軍の戦地慰問用レコード、Vディスク ○奇人変人を見たければ中古レコード屋の親父に会え ○上野の「イトウ・コーヒー」を舞台に「ホット・クラブ」誕生 第六回 「ホット・クラブ」創立秘話・後編 (ゲスト:石原康行) ○戦時中の「ジャズ・ファン残酷物語」は実在したのか? ○ホット・クラブ、『ジャズの歴史』を監修し大成果を生む ○評論家やレコード、放送業界人を輩出し現在に至る 第七回 畏友河野隆次とレコード業界裏話 ○河野隆次、ビクターに入社し日本最初のモダン・ジャズを録音 ○日本にバップを持ちこんだジミー荒木少尉との奇妙な出会い ○松下幸之助、ズボラ集団のレコード会社を一喝する ○数々の大ヒットを飛ばした河野プロデューサーの奇策 第八回 わが国初の「ジャズ講座」と舞台裏 (ゲスト:中村宏) ○日本の大学で初めてジャズに正面から取り組んだ慶応「ジャズ講座」 ○第一次ジャズ・ブーム後の、理論的にジャズを聴こうという気運 ○頓挫したNHKのジャズ・レコード・ライブラリー総データ化計画 第九回 空前のジャズ・ブームの真実・前編 (ゲスト:ジョージ川口) ○満州航空乗員養成所の若き副教官、墜落するも九死に一生を得る ○指名手配中の大連の人気ドラマー、命からがら故国に戻る ○もっと金とジャズ、高給でゲイ・クインテットに引き抜かれる 第十回 手探りのファンを導いた欧米のジャズ書 ○戦前の二大名著、『ホット・ジャズ』と『ジャズメン』 ○黒人ジャズを理解する国イギリスの名音楽紙「メロディー・メイカー」 ○好著『ジャズ・ブック』翻訳と「ミュージック・ライフ」連載 ○版を重ねる『ジャズの歴史物語』と後の集大成『ジャズの歴史』 第十一回 空前のジャズ・ブームの真実・後編 (ゲスト:ジョージ川口) ○人気のGK(ジョージ川口)、尊敬するGK(ジーン・クルーパ)と会う ○ゲイ・セプテットとシックス・ジョーズからスーパーバンド誕生! ○時代のファッションもリードしたスーパーバンド、ビッグ・フォー 第十二回 アメリカに架ける橋 (ゲスト:秋吉敏子) ○オスカー・ピーターソンに助けられてバークリー音楽院に留学 ○ロスに寄り道、ジャズ・シティでマイルス・クインテットを聴く ○ジャズ界に貴重な異国の女性としてバークリーの宣伝を担わされる ○異国の女流ピアニスト仲間、ユタ・ヒップと三十年ぶりに再会 第十三回 『ジャズ昭和史』前史・前編――日本ジャズ界の夜明け ○日本のジャズの流れは上流家庭の子弟の関心から始まる ○ある大衆音楽が上流階級を通じて流布される世界的事実 ○大のエリントン狂だった英王室の「世紀の恋」の主人公 第十四回 昭和ジャズ音盤変遷史 ○主力の日本ビクター、日本コロムビアとラッキー・レコード ○新興デッカ・レコードをポリドールが獲得するが ○SP時代の一曲単位のジャズ喫茶を思えば今は退屈 ○戦後間もなく、CBS対RCAの長時間レコード競争 ○ラジオ局のエンジニアさえLPを知らなかった ○ジャズの長時間録音の可能性を読み切れず、EPを選ぶ 第十五回 JATP来日騒動記 (ゲスト:牧芳雄) ○ラジオ関西の生番組で期せずして電リクを発明する ○タイヘイ・レコード、マーキュリーを獲得しJATP発売 ○〈パーディド〉に乗って、羽田から寒空のオープンカー・パレード 第十六回 『ジャズ昭和史』前史・後編――ジャズメン、関西へ ○大阪のダンス・ホール・ブームとチェリーランド・ジャズ・バンド ○奇術師松旭斎天勝が連れ帰った本場シカゴのジャズ・バンド ○チェリーランド、天勝バンド、神戸の南里文雄、浅草電気館に集結 第十七回 『ジャズ昭和史』の二十世紀文化的背景 ○二十世紀文化のハイライトを形成する一九五〇年代後期 ○二十世紀的なさまざまな文化が変動のピークを経験 ○映画産業が生んだウエスト・コースト・ジャズとその限界 ○ピークを極めたモダン・ジャズ文化の伝播の同時性 第十八回 最初の名門ジャズ・バンド、ゲイ・セプテット(ゲスト:レイモンド・コンデ) ○盲腸を切りに来日、早稲田で学びながらジャズマンに ○結婚して帰化、日本人ミュージシャンとして過ごした戦下の日々 ○グッドマン・コンボを手本にしたオールスター・バンドの誕生 第十九回 ロックウェル・レコード物語 ○日本人によるジャズを! ロックウェル・レコード誕生 ○ディキシー、スイング、モダン、一九五〇年代の三枚のEP ○通信販売で自宅で梱包し発送、各二百枚を完売 ○渡辺貞夫を含む藤井英一カルテットの未発表LP録音 第二十回 「モダン・ジャズ名盤蒐集会」の仕事 ○処分されたチャリティ・レコード、幻の『エリントン・イン新潟』 ○ハード・バップよりも『真夏の夜のジャズ』の白人ジャズが主流 ○第一回にUAのアート・ファーマー『モダン・アート』を選定 第二十一回 「名盤蒐集会」とジャズ・メッセンジャーズ ○パリでライヴ録音されたもうひとつの〈モーニン〉 ○トップ・ランク経由のブルーノートとの契約を断念 ○『サンジェルマンのジャズ・メッセンジャーズ』はいかに売れたか ○各界の注目を浴びたジャズ・メッセンジャーズ初来日 第二十二回 ジャズ喫茶黄金時代がやって来た (ゲスト:中平穂積) ○伝説のジャズ喫茶「DIG」、新宿のビル三階に開店す ○第二店渋谷「DIG」のレコード盗難、『マタドール』事件の真相 ○オリジナル盤こそジャズ喫茶の命、これぞ往年のヒット盤 最終回 ジョン・コルトレーン以降 ○大感動の来日公演、コルトレーンは今も生きている ○フリー・ジャズはここまで来ちゃったなあ、という時代 ○従来のジャズの解体と『ビッチズ・ブルー』の示した道 ○トミー・フラナガン『オーヴァーシーズ』に始まる幻の名盤ブーム ○タクト、TBMが先陣を切った本格的邦人ジャズ録音 ○不遇の時代を支えた日本のファンの共感がジャズの明日を育む 油井正一自叙伝もうひとつの昭和史 プロローグ~昭和十年、春 第一章 ジャズとの出会い 1 「新映画」フォアイエの会 2 戦後の淀川長治さんのこと 3 「新映画」の岡俊雄君と「東和」の野口久光さん 4 『雪国』の芸者駒子に会う 5 買って損したレコード 6 心を捉えたスイング・ミュージック 7 一冊の『ホット・ジャズ』が変えた人生 8 改めて聴きなおしたビリー・ホリデイのレコード 9 「ダンスと音楽」と河野隆次君 10 世界を変えたいという望み 第二章 生家のこと 1 父の協力 2 父と母 3 関東大震災 4 横浜から神戸へ 5 福島の本店から独立 6 父が天職とした羽二重 第三章 神戸の少年時代 1 南京虫と格闘 2 三宮町一丁目に居を定める 3 三宮神社境内 4 上林温泉の夏 5 地獄谷の美人姉妹 6 還暦記念にはじめた囲碁 7 子供相手に碁は打つな 第四章 歌と映画と歌舞伎と寄席と 1 わが思い出のハヤリウタ 2 淡谷のり子さんのこと 3 若き日の徳川夢声の話術 4 ジャック・ベニーの見事な間 5 稀なる骨相 6 神戸三中時代 7 ヒゲの名校長近藤英也 8 受験で上京し映画と歌舞伎三昧 9 落語の名人たち 第五章 戦下の青春 1 東京駅で殺されるのはイヤ! 2 その日現場を歩いた二・二六事件 3 うきうき徴兵検査 4 満州国奉天の「捨て子院」に感動 5 二晩続けて現れた幽霊 6 母の発病 7 「これぞ我がタイプ!」 8 戦下の結婚 9 台場の高射砲将校時代 10 怖い死と怖くない死 11 東京大空襲 第六章 戦後の転変 1 終戦の日 2 生涯の感激 3 油井商店の再建 4 プラス三億円マイナス六億 5 円満に店仕舞いして東京へ 6 競馬場で暇つぶし 7 東銀座の事務所 8 民間テレビ開設のお手伝い 9 田中角栄の魅力 第七章 ジャズ評論家として 1 エプロン寄席 2 思い出に残る芸能人 3 続・思い出に残る芸能人 4 ジャズ・メッセンジャーズ初来日 5 主婦向け番組のホストを務める 6 ふたつの『四谷怪談』を見比べた 7 ポール・ブレイの記者会見 8 一九六〇年代の来日オーケストラ 9 僕のワープロ修行 油井正一アーカイヴにて、油井正一先生を思う(行方均) 1 アーカイヴが伝えるもの 2 評論家油井正一の原点 3 未完の遺作『もうひとつの昭和史』 油井正一年譜 (資料提供:油井正太郎) 編者あとがき 編集:行方均 ●著者紹介 油井正一(ゆい・しょういち) 横浜市生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。学生時代よりレコードの収集、ジャズ評論の執筆を開始。戦時中は兵役に就き、前橋陸軍予備士官学校から東部22部隊へ配属され、将校として高射砲部隊にいた。戦後は評論活動を再開し、ラジオ神戸(現・ラジオ関西)で「ジャズ・アメリカーナ」という番組を担当。その後評論家としての本格的な活動に入った。雑誌等への執筆の他、ラジオ番組にも数多く出演し、特に1973年から1979年にかけてFM東京などで放送された『アスペクト・イン・ジャズ』は名番組と評された。東京藝術大学、桐朋学園大学、東海大学などでジャズに関する講義も担当した。1996年には勲四等瑞宝章を受ける。1998年6月8日没、79歳没。

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